震災と耐震の概念

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耐震性の基本

耐震性が叫ばれたのは最近の事では無く、古くは、日本書記の記述にも大地震への対策をしていた項がある。奈良時代以降は頻繁に古文書に記されている。江戸時代のそれは挿絵に表現されているから、人々の耐震性志向が認められる。
近年の耐震性に関しては、国も民間も人命の損失を意識し、相当の研究が成されているのですが、科学的理論の交換をもっとして頂き、突き詰めた理論の空白を見出し、一致して地震と耐震に向け努力して欲しいのです。

耐震性と一言で言いますが、地震に対しての耐久性と訳すのが一般的です。長い間、耐久性のみを志向し、頑丈な建物を作る為の構造の研究に集中してきました。近年、揺れと建築物の関係について"免震"理論が救世主の如く登録しました。この意味から考えれば、耐震性とは、壊れない構造・揺れをかわす構造の両方を合体させる必要性を感じる訳です。地盤の問題を別にすれば、倒れても壊れない、潰れない空間は強度の問題ですから源氏あでは可能です。
既に、壊れない構造のみの研究から、揺れを吸収したり逃したりする構造の研究に商店が移ったと考えます。自動車の理論と同じです。以前の理論は、衝突した時に潰れない車体を基本としていました。ところが、25年程前からは、潰して吸収する理論に変わった訳です。壊す部分の研究が成されているのです。つまり、建物の何処を壊して免震するのかという研究です。建物の生活空間の全てを維持し、それ以外の付加物はどうかなどと考えている訳です。

要は、建物が壊れない事について、揺れを負けない強度を持たせるのでは無く、揺れを排除する技術の確立という事です。地震の揺れ方は規則正しい訳ではありませんから、あらゆる揺れに対処できる構造について人類が勝利するには、まだまだ多くの手練手管があると思います。構想ビルの揺れ方や低層建築物の揺れ方は研究施設での実験で一定の理論が完成しつつあります。コンニャクのような建物。地面から浮いた建物。ペアリングを敷き詰めた基礎。こんな思い付きが将来の耐震の勝利に結び付くのでしょう。現に、高層ビルの構造にはコンニャク理論が使われいますし、窓硝子とゴムパッキンの柔軟性(歪み空間)を活かした耐震強度向上も現実のものになっています。あと10年で、耐震性の科学は、かなり高度なものに成熟すると思います。