免震性の基本
最新科学は建築工学の知性を更に高め、壊れない耐震思想だけでない、揺れや振動を吸収したり、逃したりする"免震"に注がれるように成りました。免震構造の開発は25年には実用化が始まり、高層建築物の最上階などに、薄い水槽(水盤)を多段設置し、地震の揺れを水の動きで吸収するものや、硬質ゴムを基礎コンクリート上に数百箇所取り付け、その上に巨大建物を乗せる方式も実用化しています。最近では、住宅メーカーの開発で、ホバークラフト(陸海共用の船舶)方式の圧搾空気で建物を2cm浮かす方法も興味深く、種々の可能性をもつ開発が続いています。また、バネを使ったものや、振り子を建物の中央に下げ、免震性を出すなど、アイデアと言うべき手法が、限りなく試されている訳です。
建物の弱い所に地震のエネルギー(重力加速度)が集中するという事は既に知られていて、これを利用した方式も在ります。建物の地下駐車場などに、軽く固定した柱を何本か配置して、地震のエネルギーをその柱に集中させる理論です。実験でも、その柱が揺れ、倒れる事で、本体の揺れを軽減しましたので大きな発見です。現在の研究例では、ベアリングの鉄球を平たい基礎上に無数に敷き詰め、その上に建築物を乗せる方法です。実際に揺らすと、確かに上部の建物は揺れは減少し、或いは、完全に揺れない程の状況でした。パチンコ球を利用して作ってみようかと思う程の面白さでした。縦揺れは対応できないと思いますが、成果は成果として感心しました。
これらのように、今後の耐震思想は、潰れない、壊れない建物と免震構造の合体で推移すると考えます。住宅建設においては、今後の開発と商品化に期待を掛けていますから、手法の確立が如何なるものに成るか、楽しみですね!
現在、高層ビルの揺れ方などは研究施設で繰り返し実験されていますが、地震波は複雑な変化を起こしますから、全ての波形に対応する技術革新は大変難しいと考えます。
住宅メーカーの研究も進んでおり、どのような方式と技巧で研究路線を歩みたくない訳です。ですから、寝ても覚めても基本アイデアを考えているとの事です。おもちゃを見て閃くアイデアも、電車の吊り革の揺れを見ても、常に、真剣に考えている訳です。私も、免震こそが、未来に確立すべき技術だと思います。行き着く科学の先に、必ず良い方策を見つけるでしょう。期待しましょう。